疾患の説明
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膝関節は歩くときに片側で全体重を支えるため負担が大きく、加齢と共にダメージを受けやすい関節です。 元々膝の安定が悪い人や、激しい運動をする人、体重が重い人などは膝に掛かる負担が大きいため痛みが出やすいです。
変形性膝関節症 (へんけいせいしつかんせつしょう)
女性に多い病気です。膝関節の老化や骨折などの怪我の影響により軟骨がすり減り、腫れ・変形・痛みなどが起こります。 初期では、歩きはじめや立ちあがるときに痛く、しばらくすると症状は消失することが多いようです。 進行すると正座や、階段の昇り降りが困難になり、平地でも歩きづらくなります。 O脚の人に多い病気ですが、肥満や遺伝的要素も関与しています。診断にはレントゲン撮影が必須です。
→治療
筋力強化訓練などのリハビリが有効です。ヒアルロン酸製剤の関節腔内注射(かんせつくうないちゅうしゃ)により症状を緩和することも可能です。
膝のストレッチ・トレーニング
膝の靭帯損傷 (じんたいそんしょう)
膝には、関節の内側、外側、中心に、内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい)、外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)、前十字靱帯(ぜんじゅうじじんたい)・後十字靭帯(こうじゅうじじんたい)の合計4本の靭帯があって、関節が不安定にならないように働いています。 これらの靭帯に大きな外力が作用すると、部分的にまたは完全に切れてしまうことがあり、これを膝の靭帯損傷といいます。男性より筋力が弱く、関節が柔らかい女性によく発生します。 発生しやすいスポーツ種目は、バスケットボール、サッカー、ラグビー、スキー、バレーボールなどです。
半月板損傷 (はんげつばんそんしょう)
膝関節の内側と外側には、軟骨の一種で出来た半月板という組織があり、膝関節の安定した運動を支えるとともに、膝にかかるダメージを軽減しています。 半月板は主にスポーツ活動で膝をひねった際に損傷が生じます。外側半月板が生まれつき大きい場合(円板状半月板)は外側に力が加わり易く、損傷が自然発症することがあります。 加齢に伴い、半月板は老化しますので、ちょっとした外傷でも損傷が起こりやすくなります。 MRIを撮ると半月板の傷ついた部分がわかりやすいです。リハビリや薬で症状が改善しない場合は関節鏡を使った鏡視下手術(きょうしかしゅじゅつ)が必要になります。